『成功は一日で捨て去れ(柳井正著)』を読んで

November 29, 2009

前著『一勝九敗』もそうだろうけど、こういう本は、社内に柳井氏の考えを浸透させるために書いている、とも言えるんだろうな。
その分、単なる理想論にしない、という気迫が文章から伝わってくる。

『一勝九敗』『ユニクロ思考術』『成功は一日で捨て去れ』と新潮社から出版されている三冊は、一本の線上にあって、上昇に必要な考え方が詰まっている感じ。

なかでも、『服』という商品に対する考え方が印象的だった。
服の需要がこれだけあるとしたら、それを業界内の人たちでいかに奪い合うか、その限られた市場を中心にして考える。(中略)ぼくはそんなことではなくて、例えば携帯電話を敵と捉えれば、それよりもっと魅力があって買いたくなるような洋服とはどんな商品なのかを考える。

今年9月に発売を開始した『ユニクロシューズ』については、
靴は洋服と一番関連のある事業であり、服装の一部だ。ぼくは「服装を完成させる」という意味ではどうしてもやらなければいけない事業だと考えている。

この考え方でいけば、すでに手をつけ始めている「下着」のほかにも「バッグ」「アクセサリー」とくるのかな。M&Aを使うんだろう。

SPAの強みの本質は、次のように述べている。
圧倒的な「売れ筋商品」を発見するまで何度でも何度でもそのサイクルを自社で回せる。つまり実験=試行錯誤できることこそが、SPAの本当の強みであろう。

これは、クックパッドがWebサービスを自社内で制作し、試行錯誤を繰り返して今の形になったのと同じことだと思う。

小売(現場)が消費者と一番近いところで、その声(ニーズ)を吸収し、それにあった商品を企画・製造でトライ&エラーしてブラッシュアップしていく。
ユニクロは、フリースやヒートテックを毎年機能アップしていくけれど、そうした開発を根元から支えているのがSPA。
一般のアパレルだとデザインを変える方に注力せざるを得ないのだと思う。

それから、「強み」と「弱み」に対しては次のように。
弱いところを何とかしようと努力しても、時間ばかりかかって労力のわりに成果は上がらない。それなら弱い部分は無視して、自分たちの強い部分を活かした経営をしたほうがよい。不思議なことに長所を伸ばしていくと、欠点というのはどんどん消えてゆく
積極的な攻勢を仕掛ける背景には、こんな考え方が。

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Posted by scratchbrain at November 29, 2009 1:06 PM ブックマークに追加する

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