『経営の大局をつかむ会計』を読んで
September 23, 2009
まえがきに『ビジネスを知る会計アマへの本(引用)』とあるように、会計初心者に向けたとっかかりとなる本。
ビジネスをはじめたい、ビジネスモデルを考えたい、でもお金回りのことに弱い(知識がない)。
そんな人に良さそう(僕も含め)。
お客さんは増えているし、物は売れているのに、お金がない。
会計、財務を知らないと、そんなときに問題解決の糸口すらつかめないということになりかねない。
財務諸表をおおまかにとらえることができれば、たとえば、売上は伸びているけど、同じように売掛金(未回収の代金)も増えている。だから手元に現金が少ない、といった問題点が見えてくる。
『経営の大局をつかむ会計』には、財務三表のうち、BS(貸借対照表)とPL(損益計算書)を使った大局のつかみ方が書いてある。(キャッシュフロー計算書に関しては少し)。
BS(貸借対照表)は財産がどれだけあるか。
PL(損益計算書)はある期間でどれだけ利益がでたか、どれだけ損を出したかわかるもの。
大局をつかむ方法はBS、PLを比例縮尺で表現するところからはじめる。
www.fastretailing.comで公開されているファーストリテイリングの有価証券報告書を使って2007年8月期と2008年8月期のBS(連結貸借対照表)を比例縮尺で表現したのが下のグラフ。
(データ出典:2008年8月期(2007年9月1日~2008年8月31日)有価証券報告書)

総資産のうち、『流動資産』の割合が増えている。
連結貸借対照表を見ると、『たな卸資産(在庫)』が増えたわけではない。
『有価証券』が倍近く増えている。
『流動資産』は現金化しやすい資産。
『プレジデント2009/9/14号』の特集で、柳井氏はキャッシュにこだわると述べていたけれど、『流動資産』の割合を増やしているのも戦略の現れか。
と、こんな風に既存の成功モデルの財務諸表を使って、あれこれ戦略を推測すると面白い。
そうやって財務諸表を見るのに慣れてきたら、今度は自分で事業計画する際に財務諸表を使えるようになりたい。
これまで財務諸表を見ても、ぴんとこなかったけど、『経営の大局をつかむ会計』を読んだら、見方次第でぴんとくるものなんだと思えるように。
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