g.u.にまどわされない方がいいと思う
June 3, 2009

g.u.(ジーユー)が990円シリーズをジーンズ以外にも展開している。
ポロシャツ、ウィメンズショートパンツ、メンズハーフパンツ。
490円Tシャツなんてのも。
こうなってくると、他社はジーンズと同じように、価格競争にのっかってくるのだろうか。
それこそg.u.(ジーユー)、というかユニクロの思うつぼだと思う。
g.u.(ジーユー)が低価格で話題をふりまけばふりまくほど、ユニクロのポジションがあがっていく。
ユニクロより安く設定しようとしてきたのが、いつのまにやらg.u.(ジーユー)より安く設定しようとすることで、ユニクロは競争相手、あるいは比較される相手をうまいこと払いのけたんじゃないだろうか。
ファーストリテイリングはg.u.(ジーユー)を陽動作戦に使っているような気がしてしまう。
スーパーで売っている衣料のように安かろう悪かろうでファッション性を感じさせない比較対象を、g.u.(ジーユー)が引き受ける。
ユニクロは海外のファッション性のある低価格ブランド、FOREVER 21やH & Mと比較されることでファッション性で勝負するのだというイメージが広がっていく。
なんだか壮大。
そう考えると、g.u.(ジーユー)に意識をとられていると、国内低価格系はとんでもない価格競争に巻き込まれて、体力を消耗。
ユニクロはその間にさらに力をつけ、次の戦いへ進む。
そんなシナリオが用意されているんじゃないか、などと990円シリーズでg.u.(ジーユー)が取り上げられるのを目にして思った。
国内低価格系は、g.u.(ジーユー)との勝負はほどほどにしておいた方がいいんじゃないだろうか。
[2009.09.11追記]
日経新聞(9/8朝刊)にGOVリテイリング社長の話が出ていた。
g.u.は今秋冬向けに990円商品を大幅に増やすほか、出店も増やすようだ。
また、スーパーを中心に800円台のジーンズが登場しているけれど、それに対抗して単品を値下げする考えはいまのところないと。
[2009.10.18追記]
g.u.は490円フリースTシャツの発売を発表(10/15)。
ユニクロのヒット商品「ヒートテック」や「ブラトップ」のように、「主役じゃない+低価格+付加価値」商品なので、イオンが9月に発表した680円フリースより一枚上手な感じがする。
日経新聞(10/16朝刊)にGOVリテイリング社長の話が出ていた。
「ジーンズで再値下げは考えない。ブランド全体で市場の最低価格を狙う(引用)」既にジーンズは低価格化競争が激しい。
g.u.サイトのデジタルチラシを見るとアウターやニットも低価格化を進めている。
他社がそれにのっかってくると、ジーンズ低価格競争の二の舞に。
g.u.のようにファーストリテイリンググループの強みを活かすなど、強力なバッグアップがあれば次々と手を打てるけど、バックアップがそれほどない企業がこの路線に乗っかると「安かろう、悪かろう」で売れない商品が増えそう(もともと低価格なので値下げで売り切ることもあまり期待できないのではないだろうか)。
ユニクロ銀座店のリニューアルに伴い、g.u.以外のグループ会社「キャビン」の戦略も今後気になる。
[2009.10.21追記]
10/20にユニクロは過去最大の172種のフリース発売を発表。
色・柄を増やし、毛足の長いタイプを用意したり、外出着としても積極的に着てもらおうとしている。
参考記事:プレスリリース - UNIQLO ユニクロ
ユニクロが強調していきたいのは、g.u.との棲み分け。
日経新聞(10/21朝刊)に載っていたユニクロ執行役員香川氏の話だと「ユニクロが扱うのは原料にこだわった最高品質のフリース(引用)」。
g.u.を踏み台に、ユニクロは一段上のレイヤーであることを消費者に意識づけ。
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