『一冊でわかる!松下幸之助』を読んで
May 16, 2009
『一冊でわかる!松下幸之助』は大きく2部構成で、前半は年代順に松下幸之助氏の歩みを、後半は哲学や考え方を紹介している。
ひとつひとつのエピソードは短いので、松下幸之助氏がどんな人物か全体像を捉えるのに適した本。
先日、パナソニックは2期連続の最終赤字を発表したばかり。
松下幸之助氏の次のような言葉が本にでている。
景気よし、不景気さらによし
不況で商品が売れないときは、アフターサービスや教育に力をいれるなど、好景気で駆け足のときにできない部分を強化しておく良い機会なんだとして、「不景気」を前向きに受け入れている。
こうした「前向きな姿勢」に加え、顧客や関連業者、社員との「信頼関係」が原動力となり、松下電器産業が成長できたのだと、この本を読む限り、感じる。
でも一番のポイントは、松下幸之助氏の『浸透力』にあると思った。
本に登場する松下幸之助氏の経済活動に関する考え方には堅実だと感じさせられることが多く、突飛だという印象はあまり受けなかった。
考え方に凄さを感じるよりも、その考え方を社員に浸透させて、同じ方向を向かせるところに凄さを感じた。
それを安易な言葉にすると『カリスマ性』となるのだろうけど、『人間性』と言った方が正しい気がする。
経済活動以外の部分。社会に対する考え方が『人間性』を高め、人に影響を与えるに至ったんだろう。
だから、経済や経営の部分に関して、松下幸之助氏の良い所を吸収するだけじゃ、駄目で、世の中のいろんな部分に目を向けて、経済活動以外のところにも『考え』を持つことが大事なんだと思った。
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