チェンジリングを観て
February 24, 2009
映画を観るとき、こう思う。
これは高い制作費用と時間をかけてつくられた映画なのだ、だからどんなに退屈な時が流れたとしても、必ずどこかには観衆をはっとさせる場面や台詞があるはずだと。
なかなかそんな場面が訪れないとき、はらはらする。おかしいな、もう残り30分しかないぞ、って具合に。
『チェンジリング』はと言うと、余計な心配のいらない、品のない言い方をすれば「十分にもとがとれる」、それだけじゃなく「お釣りがくる」作品だった。
人に勧められる映画だと思った。
出演者の演技、話の進み具合、......飽きずにスクリーンに集中することができた。
村上春樹さんは先日のスピーチの中で、次のように話したという。
壁側に立って作品を書く小説家がいたら、その作品にいかなる価値を見い出せるのでしょうか?
引用元:【日本語全訳】村上春樹「エルサレム賞」受賞スピーチ - 47トピックス
『チェンジリング』も「卵側」に立った作品だと思った。
中川前財務大臣一行(22名)がG7のときに使った費用は6000万円とニュースが伝えていた。
そして会見後に観光した美術館で美術品に触ったみたいだ。
参考記事
バチカンご乱行・中川氏に、財務省「距離置いていた」
こうした話を知ってから観た為か、なお一層、権力や体制に対する不信感がつのった。
『チェンジリング』に、ある車のエンブレムが映るシーンがあって、そこに『Ford』とあった。それがなんだか意図的な気がした。
フォードが失速したように、いつかは今の仕組み、世界の成り立ちも崩れる日が来るんだろうか。
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