「安全なんだぜ」っていう誇り
November 16, 2008
日本時間の10時前、ニューヨーク・マンハッタンの世界貿易センタービル、このビルはふたつのビルから成っているのですが、そのひとつに双発ジェット機が突っ込み、このあともう一機がもうひとつのタワーに突っ込み、ふたつのビルが炎上中です。
『ニュースキャスター(筑紫哲也著)』より引用
もとはNEWS23で筑紫さんがしゃべった言葉だけれども、『ニュースキャスター(筑紫哲也著)』のなかで特にインパクトのある箇所だ。
『特別な日付』と題されたチャプターには、アメリカ人にとって特別な日付が三つ冒頭で紹介されている。
1941年12月7日 真珠湾攻撃
1963年11月22日 ケネディ大統領暗殺
2001年9月11日 世界同時多発テロ
それが起きたころ、物心ついていた者ならだれでも、その時に自分は何をしていたかを語ることができる特別な日付がある。
『ニュースキャスター(筑紫哲也著)』より引用
1941年、1963年はまだ生まれていない。
最後のひとつ、2001年9月11日は映像をいまも鮮明に覚えている。
映像を覚えているニュースはもう一つある(日付は覚えていない)。
湾岸戦争だ。『トマホークミサイル』という言葉も、印象に残った。
Wikipediaからになるけれど、1990年だったようだ。
湾岸戦争と9・11。
日本人でありながら、はっきりと覚えている世界の事件。
ブッシュ親子の政権で起きたことをふたつ覚えているのはなにやら意味深だ。
オバマ新大統領になり、戦争から世界が遠ざかることを期待する。
ほかに覚えていることはなんだろう。
1989年 ベルリンの壁崩壊(ベルリンの壁崩壊 - Wikipedia)
1991年 ソビエト崩壊(ソ連崩壊 - Wikipedia)
このふたつが浮かぶ。
子どもだったし、詳しいことがわからなくても、「戦争」や「崩壊」は衝撃的なものだった。
日本に目を向けよう。
圧倒的な衝撃を受けたニュースはふたつある。
1988年 宮崎勤事件(東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件 - Wikipedia)
1995年 地下鉄サリン事件(地下鉄サリン事件 - Wikipedia)
前者は力のないものへ向けられた暴力で、後者は無差別テロ。
そして近頃、目立つのは飲酒運転による無差別な被害、無差別に殺傷する事件。
食品被害も無差別に被害を生む。
「無差別」という言葉は僕に「テロ」を連想させる。
日常のなかに「テロ」被害が膨らんでいる、そんな気がしてならない。
日本が誇れることは何か、と考えたときに、「安全」と答えたい。
海外旅行のガイドブックには「スリ」や「犯罪」に気をつけて、とよく載っている。
手荷物を前に抱えるようにしなさい。
荷物を置いたままにしておくのは、盗んでくださいと言っているようなものです。
日本は「安全」だなあ、とそういう記述を見る度に思うし、海外に行く度に感じる。
「安全」は日本が誇る最大のもの。
海外の人に、「日本はどんなところか」と訊かれたら、「安全なとこだよ」そう答えたい。
日常に「テロ」まがいのことが起きるようだと、そうはとても言えない。
日本人は誇りを失っている、そんな言葉も聴こえて来る。
「安全なんだぜ」っていう誇り。
これが日本人の取り戻すべき「誇り」。
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