閉合の原理を使った無意識的なコミュニケーション(『Design Rule Index(デザイン、新・100の法則)』を読んで)
April 30, 2008
いくつかの連続する情報をひとつのパターン(集合体)として捉えようとする働きのことを『閉合(Closure)』と言うみたいだ。
その働きにより人は、途中に欠けている情報があっても、そこを埋めてパターンを完成させることができるのだとか。
デザインの観点でこの原理を考えた場合、たとえば服部一成さんの『流行通信』の表紙ロゴなんかは次の記述にあてはまるんじゃないかと思う。
デザイナーは情報を整理し伝達するのに必要な要素数を減らすことにより、デザインの複雑性を減じることができる。(中略)ロゴ・デザインに使う線の数を減らすことは、デザインの複雑性を減じるだけでなく、デザインを目で見てよりおもしろいものにする。(『Design Rule Index(デザイン、新・100の法則)』より)

『流行通信』という漢字をあえて欠けたドットで表現しているけれど、僕たちは服部一成さんのロゴを見て、ちゃんと『流行通信』だと認識する。
見る者は無意識的に、そのデザインを完全なものにする行為に参加するのである。(『Design Rule Index(デザイン、新・100の法則)』より)
これはまさしくデザインを通じたコミュニケーション。こういうことをWebに落とし込んでいけたらなあ、と思う。
Webサイトでなにかやる以上、他のメディアと比較して、コミュニケーションが不在なのはもってのほか。投稿して投票して繋がって、はい、コミュニケーション出来上がり、というのは当たり前になっている。
Flashで言えば、インタラクティヴ性とか言って、マウスに反応するあれこれ、なんて話になるんだけど、それよりももっとシンプルに、そして無意識的にユーザーの参加を促すようなことが出来ないか、考えていければ、と思う。
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