アートなるもの、非アートなるもの(British Sea Powerの新作を聴いて)
January 28, 2008
Do you like Rock Music ?
ブリティッシュ シー パワーのサードアルバムのタイトルだ。
いかにもいろいろと憶測させるタイトルである。
アートなるものと、非アートなるものに境界線があるとしたら、それを見て(あるいは聴いて)、いろんな解釈ができるかどうかではないだろうか。
組織で使う資料や、プログラム設計書はいろんな解釈ができてはまずい。書類を作った人の意図通りに受け手が解釈できる必要がある。
一方、音楽やファッション、絵画などはいろんな解釈があっていい。
たくさんのコメントやトラックバックがつくブログ記事には案外、アート性があるのかもしれない。
では、見た人にいろんな憶測を生む報道は、アート性があるか? 答えは、ノーである。結果としていろんな憶測ができるような内容になっているのであって、本来は事実を正しく伝えることが目的であるはずだからだ。会社で作る資料のように、正しく受け手に物事を伝える必要がある。
難しいのは『恋愛』だ。正しく気持ちを伝えなくてはいけないにも関わらず、これほど憶測だらけのことはない。『恋愛』は『ニュース報道』とは違う。報道が『正しい事実』を伝えるものだとしたら、恋愛は『正しい気持ち』を伝えるものだ。『気持ち』はとても不確かなものだ。これはもはや音楽その他のアートの分野で取り扱われるものだろう。
少し話は変わるけれど、デザインとアートは似て非なるものだとよく言われる。
デザインは広告主の意図を消費者に正しく伝える必要がある。そして宣伝したい商品・サービスは『気持ち』ではなく『事実』として存在する。デザインにいろんな解釈は不要だ(もちろん、いろんな解釈が必要ならアート的なアプローチでデザインすればいい)。
Do you like Rock Music ?
イエス。僕はロックミュージックがこの上なく好きだ。ブリティッシュ シー パワーはこの言葉をリスナーに言わせたくて、こんなタイトルにしたんじゃないか。僕はこのタイトルからそんな憶測をし、解釈した。
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