ウェブ進化論を読んで

September 12, 2007

インターネットを割と身近に使いながらも、長い間、ネット上の情報をどの程度信用していいものか疑いを持っていたけれど、自分でこまめにブログを更新するようになって考え方を改めた。

『ウェブ進化論』を読んでさらにそう思った。

本にも次のようにある。
『在野のトップクラスが情報を公開し、レベルの高い参加者がネット上で語り合った結果まとまってくる情報のほうが、権威サイドが用意する専門家によって届けられる情報よりも質が高い。そんな予感を多くの人たちが持ち始めた(引用)』

ようやく最近になって感じることのできた感覚だ。blogなどネット上のリソースの中から必要な情報をピックし、自分の行動に活かせるように再編する作業に慣れきたためだと思う。

情報を再編する手順
1.グーグルで検索して情報収集
2.いいリソースを見つけたらdel.icio.usとgoogle readerに登録
3.リソースで紹介されているほかのブログやサイトを閲覧
4.2と3を繰り返し、そこに本やテレビなど他の知識を加え、自分の考えとしてまとまってきたら自分のブログにエントリー
あるいは自分の考えとしてまとまってなくても、途中の過程をエントリーしていくことで次第に考えを固めていったり。

『道具の普及が私たちの能力をぐっと高めていく(引用)』ともあるが、整理分類という動作に慣れてきたとき、広範囲の知識を繋げて考えを導くことができるようになる気がする。

上に書いた『情報を再編する手順』を見ると、ネット以前の世界でリソースの中心となっていた本やテレビなどがインターネットの情報を補完する『従』の側にまわっていることが分かる。
なぜ補完が必要かというと冒頭に述べた『情報の信頼性』の問題だと思う。まあ正確にはある程度信頼はしているのだけれど、ブログにある情報というのは、たとえ個々のエントリーがいろんな情報を再編して出来た英知の塊であっても、ブログ総体として見た場合には整理されていないことが多いからだ。
たとえばブログをいろいろ見ていて、1カテゴリーしかないブログがないことに気がつく。
まず第一に自分の経験からも言えることだけれど、たちまち書くことに困ってしまう。それから主軸のテーマを持っていたとして、そのテーマをより前に進めるには周辺の知識も深める必要がある。そうした気になることを思うままの順に書き続けることで見えてくるものがある。それはおのずと時代の動きとマッチした変化をブログにもたらすことになる。
ただ、総体として整理された情報ではないという問題はつきまとう。つまり、科学がテーマのカテゴリーを2日連続でエントリーし、次の日に映画の話題をエントリー、その次の日はサッカーの話題をエントリー、と思うままに書き連ねると、それぞれのエントリーはよくても総体での整理はできていないと言える。

そこで、ブログにある情報の集積をある程度特定のカテゴリーに絞って、さらに再編集することでできあがった情報を作ると非常に分かりやすいものになる。たとえば『ウェブ進化論』も新聞、雑誌のほかにサイトに掲載した内容を素材として再編集されたものだ。そうなると、『従』と言った本にも価値が出てくる。集大成としての本には存在価値がある。

特にブログをもとにして書籍を作った場合、ブログに対するコメントやトラックバックにある多数の声に反応した内容となるのが大きい。世の中の変動と足並みを揃えた内容になるんじゃないだろうか。
こういう本は単なる『従』としてだけではなく、これからもいろいろ読んでいきたいところ。

ここまでの内容は『まあ弊害もあるけどネット社会っていいところなんだよ』ということなんですが、そうした『ネット社会』に僕自身がどう関わっているか最後に考えてみる。
いまのところ僕が直接的に『ネット社会』と関わっている部分はこのブログということになる(まあ他にも多少はあるけれども)。ブログを書くことのメリットが、僕にとって『ネット社会』を支持する大きな要素になる。


僕がブログを書くわけ(ブログを書くことのメリット)
1.文章力、まとめ上げる能力の向上に少なからず効果があること(成長具合はどうあれ)
2.自分のブログでエントリーの多いカテゴリーが、僕の進みたいところだったり特徴だったり武器になりそうなとこだったりする、ということが分かること
3.2の続きになるけど、なかなか整理のつかない考えや情報が自然に一つの方向を向いていくところ
4.古いエントリーを読むと自分がいかに未熟だったかが分かり、(ちょっとずつだけど)前に進んでいることが分かり安心すること
5.エントリーごとのアクセスを見ると、どんな内容が世の中に人気があるのか分かること(その他もろもろ現実社会だと個人ではなかなか収集できないはずの情報が収集可能)

さきほども書いたようにブログ自体は本やテレビなどのように整理されたものでは到底ない。だけど方向性を見つけるのに非常に役に立つ。『ウェブ進化論』にあるような内容を押し進めていくことで間違いなく人間が『進化』すると思う。

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Posted by scratchbrain at September 12, 2007 2:04 AM ブックマークに追加する

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