ボーイ・ウィズ・ノー・ネイム/トラヴィス
September 15, 2007
デビューアルバム『グッド・フィーリング(97年)』は骨太直球ロックアルバムでオアシスの後追い感があったけれど、セカンド『ザ・マン・フー(99年)』で情緒的な感じを出して一気に国民バンドまで駆け上がったトラヴィス。
でもセカンドのブレイクも結構奇跡だったと思う。
シングル『ライティング・トゥ・リーチ・ユー』は決して明るい曲調ではなく、プロデューサーがナイジェル・ゴッドリッチ(レディオヘッド『OKコンピューター(97年)』)、メランコリックってのは当時ハイプと見られかねないハンデを負っていたように思う。
それでも人気になった理由を僕は、決してシングルクラスではないんだけど、アルバムを支える飽きのこないB面タイプの曲の優秀さと、アルバムとしてのまとまりによるものだと思う。
サードアルバム『インヴィジブル・バンド(01年)』もセカンドの延長にある。1曲目に『シング』というヒット性のある曲を配置したあたりもセカンドと共通点を感じる。
一変するのは4枚目の『12メモリーズ(03年)』。
ジャケットのデザインからしてセカンド、サードと違う。モノクロでアメリカ同時多発テロやアフガン侵攻など戦争の影を感じさせ、曲からも怒りや悲しみを感じる。ここにはセカンドやサードにある優しさがない。
そして5枚目『ボーイ・ウィズ・ノー・ネイム(07年)』は飽きずにリピートにして聴き続けることができるアルバム。その点でセカンドに近い。暗い時代を消化して再び穏やかさを取り戻したトラヴィスがいる。
やっぱりセカンドとこの5枚目がお気に入り。
セカンドアルバム『ザ・マン・フー(99年)』
5枚目『ボーイ・ウィズ・ノー・ネイム(07年)』
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