連環/松本清張
August 16, 2007
『わるいやつら』『黒革の手帖』のように犯罪者目線で描かれた作品。
『自分を取り巻く見えない環が笠山の出現でピンと音を鳴らして締まったような気がした(引用)』という一文がタイトル『連環』につながる。
誰かが犯罪を嗅ぎつけたのではないかという恐怖や疑惑が次の不安をあおり、連なりを持つ。周囲の人物たちによる見えない環の中で、あれこれ考える犯人の心理が細かく描写されている。一つの失敗がほころびとなり、どんどんほどけていく犯人の所業。それらが『連環』というキーワードに結びつく。
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